ご挨拶

第15回日本がん薬剤学会(JSOPP)学術大会
大会長 三宅 知宏
伊勢赤十字病院 薬剤部 薬剤部長

この度、第15回日本がん薬剤学会(JSOPP)学術大会 大会長を拝命いたしました伊勢赤十字病院の三宅知宏でございます。本学術大会を、2023年6月4日(日)に名古屋市のウインクあいちにて開催する運びとなりました。

本学会は2009年に日本癌化学療法薬剤師学会として設立され、2012年に一般社団法人「日本がん薬剤学会」へ名称を変更し、正式に活動を開始しました。翌年の2013年に第5回学術大会を橋田 亨大会長の下、神戸市で開催されています。

今回の学術大会のメインテーマは、「つなげる意志、つながる想い、がん薬剤学がかける心のかけ橋」としました。COVID-19による感染拡大は、お互いの意志、お互いの想い、お互いの心、ヒトが本来持つ社会的な「つながり」さえも変化をもたらしています。この解きかけた「つながり」を再び結いなおし、感染拡大前より強い連携が求められます。現在、がん薬物療法は外来が主流となり、経口抗がん薬・分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害薬など多くの抗がん薬によって最適な治療が行われています。一方で、多種多様な副作用マネジメントがより重要になってきました。本大会が、病院・薬局薬剤師はもちろんのこと、研究者や製薬企業、医薬品卸企業等の皆様方と共に最適な治療や副作用管理が提供できるよう、志を行動に移す意思をつなげ、お互いの想いがつながる“かけ橋”の場として、有意義な大会になりますよう準備を進めております。

本学術大会第12回大会はCOVID-19の影響により誌上開催を余儀なくされ、第13回、第14回大会はハイブリッド形式での開催となりました。第15回大会は4年ぶりの集合型現地開催が実施できるものと期待しております。本大会が、多くの皆様と「つながり」をもち、安心・安全ながん薬物療法が提供できる契機になることを祈念しております。

皆様からのご支援・ご協力をお願い申し上げるとともに、多くの方のご参加を心よりお待ち申し上げます。